胃カメラ

胃カメラ検査とは

胃カメラ検査は上部消化管内視鏡検査とも呼ばれます。上部消化管とは食道・胃・十二指腸のことで、胃カメラ検査ではこれらの粘膜を直接観察できます。上部消化管の検査方法にはバリウムを飲む「造影検査」もありますが、胃カメラ検査では「造影検査」ではわかりにくい食道や食道胃接合部、小さい胃粘膜の変化を観察できるため、異常を発見しやすいのが特徴です。

このようなお悩みはありませんか?

以下のような症状・お悩みがあったら、
一度胃カメラ検査を受けましょう。

  • 胸焼けや胃もたれ、胃の痛み・違和感が続いている
  • のどがつかえた感じがある
  • 食欲のない状態が続いている
  • 以前よりげっぷの出る頻度が増えた
  • 吐き気・嘔吐が長引く・繰り返している
  • ピロリ菌に感染していると言われた
  • 家族がピロリ菌に感染している
このようなお悩みはありませんか?

当院の特徴

当院では、胃カメラ検査をより安心して受けていただけるようさまざまな取り組みを行っています。

鎮静剤の使用

鎮静剤は、点滴か注射で静脈に投与することでぼんやりとした状態になり、胃カメラ検査の恐怖感や不快感、嘔吐反射(「おえっ」となる感じ)を大幅に軽減できる薬剤です。全身麻酔とは異なり完全に意識がなくなるわけではなく、自力で呼吸ができます。

鎮静剤の使用

専門的な資格を所持した医師が実施

都内大学病院の消化器肝臓内科や内視鏡科で多くの経験を積んでおり、内視鏡に関する知識・技術を証明する資格である「日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医」資格を所持しています。内視鏡に精通した医師が安全性や患者さんの負担に配慮して胃カメラ検査を行いますので、安心して受診していただけます。

専門的な資格を所持した医師が実施

胃カメラの洗浄を徹底

当院では学会の推奨に従った内視鏡の消毒をおこなっております。ほかに使用する器具に関してもガイドラインに沿った消毒衛生管理を実施しておりますので、安心して検査を受けていただけます。

胃カメラの洗浄を徹底

経鼻内視鏡か経口内視鏡か選べる

胃カメラには口から入れる「経口内視鏡」と、鼻から入れる「経鼻内視鏡」があります。
個人差はありますが、経口内視鏡では一般的に挿入の際のつらさや苦しさ、嘔吐感が生じます。経鼻内視鏡は胃カメラより細く、嘔吐感の原因となる刺激が少ないため、より楽に胃カメラ検査を受けていただけます。
一方で、鼻血の出やすい方など経口内視鏡のほうが適している患者さんもいらっしゃいます。そのような場合、鎮静剤も使用して負担を軽減しながら経口内視鏡で胃カメラ検査を受けることをおすすめしています。

経鼻内視鏡か経口内視鏡か選べる

発見できる病気

胃カメラ検査では、以下の病気の発見が可能です。

胃がん

胃がんは、胃の粘膜にできるがんです。初期の自覚症状がほとんどなく、ある程度進行しても症状が現れないこともめずらしくありません。
早期発見できれば「内視鏡治療」といって、お腹を切らずに治療できる可能性もあります。幅広い治療選択肢を残すためにも、検診を受けて早期発見に努めることが重要です。

胃がん

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流して、炎症を起こしている状態です。健康な人でも短時間胃酸が逆流することはめずらしくありませんが、食道が胃酸にさらされる時間が長くなると、胸焼けや食後の腹痛などの症状が現れます。
脂っこい食事や食べ過ぎ・早食いなどの食習慣があると、逆流性食道炎になりやすくなります。

逆流性食道炎

胃潰瘍

胃潰瘍は胃の壁にくぼみのような潰瘍ができた状態で、みぞおちの痛み、胃もたれ、吐き気、お腹の張りなどの症状が現れます。潰瘍から出血している場合、便が黒くなったり吐血したりすることもあります。
胃潰瘍の原因は、ピロリ菌感染や一部の薬剤、ストレス、暴飲暴食、刺激物の摂りすぎなどです。

胃潰瘍

ピロリ菌感染

ピロリ菌は正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ」といい、人の胃に棲みつきます。胃の中は強い酸性なのでほとんどの細菌は生息できませんが、ピロリ菌はアルカリ性のバリアで身を守っています。
ピロリ菌は胃がんや胃潰瘍などの病気を引き起こすため、ピロリ菌による胃炎がある場合は除菌をおすすめします。

ピロリ菌感染

胃カメラ検査の流れ

※クリックで拡大してご確認いただけます

  1. 予約

    検査日を予約、問診票への記載、検査方法や内容の説明、同意書の取得をします。

    ※Webや電話で検査日を予約した場合は、検査前日までに問診票への記載、検査方法や内容の説明、同意書の取得のため来院していただきます。
    事前診察が難しい場合には、お電話でご相談ください。

    問診票 同意書

    前日〜当日朝
  2. 検査前まで

    前日夜までは制限は特にありませんので、普段通りにお過ごしください。検査までにご不明な点があれば、遠慮せずにお問い合わせください。

    ■午前検査の方の場合
    前日21時までに夕食を済ませ、その後は検査までは絶食となります。水やお茶、スポーツドリンクは飲んでも構いませんが、飲酒は控えてください。
    ■午後検査の方の場合
    朝食は7時までに軽いもので済ませてください。その後は検査までは絶食となりますが、水やお茶、スポーツドリンクは飲んでも構いません。

    前日〜当日朝
  3. 来院

    ご案内した時間にお越しください。来院する際は、検査や薬剤により一時的に体調に負担が生じる可能性がありますので、車やバイク、自転車は控えてください。公共交通機関をご利用になるか、ご家族などによる送迎をお願いいたします。

    また、体調不良時に顔色や酸素飽和度モニターによる呼吸状態を観察するため、濃い化粧やマニキュアは控えてください。また、検査中は空気を入れますので、腹部を締め付ける服装もお控えください。

    来院
  4. 来院後

    スタッフと体調と注意事項を確認します。前処置として、胃内の泡や粘液を取り除くために消泡剤を飲みます。

    ■経鼻内視鏡の場合
    仰向けに寝て、両鼻腔に血管収縮薬のスプレーとゼリー状の麻酔薬の注入をします。その後、麻酔薬の塗ったやわらかいチューブを鼻腔に挿入し、内視鏡スコープの通りを確認します。喉にも麻酔薬のスプレーをして、通りのよい方の鼻腔から内視鏡スコープを挿入します。
    ただし、両鼻腔が狭く挿入できない場合には口腔から内視鏡スコープを挿入します。
    ■経口内視鏡の場合
    座っている状態で喉にゼリー状の麻酔薬をふくんでもらいます。その後スプレー状の麻酔薬を喉に追加します。

    検査準備
  5. 検査

    希望があれば検査前に鎮静剤を投与します。検査時間は5~10分程度です。必要があれば、病理組織の検査(生検)をして確定診断を付けます。また、ピロリ菌の存在が疑われる場合には、血液検査でピロリ菌の有無を確認します。

    胃カメラ検査
  6. 検査後

    鎮静剤を投与した場合には、鎮静剤による眠気が消えるまでリカバリールームで休んでいただきます。場合によっては、検査終了後に鎮静剤の拮抗薬を投与します。目が覚めましたら、検査後の注意点についてご説明いたします。

    検査後の注意事項

    リカバリー〜ご帰宅
  7. 結果説明

    診察室で検査画像をお見せしながら説明します。生検した場合は、病理組織の検査結果は2週間後の外来にてご説明いたします。

    胃カメラの結果説明

    リカバリー〜ご帰宅

料金表

横にスクロールしてご確認ください

1割負担の方 3割負担の方
胃カメラ検査のみ 約2,000円 約4,000円
胃カメラ検査+生検 約3,000〜4,000円 約9,000〜12,000円
  • 鎮静剤や鎮痛剤の有無、病理組織の数により費用が異なります。

注意事項

  • 胃カメラ検査の当日は鎮静剤の影響が残りますので、車・バイク・自転車の運転は避けてください。
  • 検査後の飲食については、経鼻内視鏡の場合は検査直後から、経口内視鏡の場合は1時間後から可能です。食事の前に少量の水を飲んでみて、問題なく飲み込めるか確認してください。
  • 生検(組織を採取する検査)を行った場合、検査当日はアルコールや刺激物の摂取、激しい運動を控えてください。