【世田谷区の内科】生活習慣病の初期症状とは?気づきにくいサインと早期受診のすすめ
高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病を抱えている日本人は非常に多く、これらの病気は初期の段階ではほとんど自覚症状がないのが特徴です。
そのため、気づかないまま進行するケースも少なくなく、生活習慣病が重症化すると、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気を引き起こすリスクを高めることになります。
ここでは、生活習慣病の実態のデータ、初期にみられるサイン、早期受診や治療の重要性についてお話しします。
1. 生活習慣病の実態:どれくらいの人が該当するのか
生活習慣病は「自分には関係ないかも」と思われがちですが、日本では非常に多くの方が該当します。
厚生労働省の調査によると、以下のような状況が報告されています。
| 疾患・状態 | 推定患者数・有病率 | 備考 |
|---|---|---|
| 高血圧症 | 約4,300万人 | ほとんどが自覚症状ない |
| 糖尿病(予備群含む) | 約2,000万人 | 実際は未診断者が多い |
| 脂質異常症 | 約2,200万人 | 健診で初めて発覚するケースが大半 |
| 肥満(BMI 25以上) | 男性約33%、女性約22% | 生活習慣病の主要リスク因子 |
※ 参考:厚生労働省「国民健康・栄養調査」、日本高血圧学会ガイドライン
2. あなたは大丈夫?見逃しやすい生活習慣病のサイン
日常的によくある症状が、実は生活習慣病のサインであることがあります。
「疲れているだけ」「年のせい」と見過ごさずに、チェックしてみましょう 。
■ 高血圧のサイン
・頭痛(特に朝方・後頭部)
・肩こり、首のこり
・めまい、耳鳴り
・疲れやすさ、倦怠感
・顔がほてり、動悸
高血圧は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれるほど自覚症状が少なく、脳卒中・心筋梗塞・腎不全のリスクを大幅に高めます 。
収縮期血圧が140mmHg以上の場合は要注意です。
高血圧の方のうち、自分が高血圧であることを知らない「未治療者」は約半数にのぼるとされています。
高血圧を適切に治療することで脳卒中リスクを約35〜40%、心筋梗塞リスクを約20〜25%低減できるとされています(日本高血圧学会)。
■ 糖尿病のサイン
・のどがよく渇く、水をたくさん飲む
・頻尿(特に夜間)
・急な体重減少や増加
・傷が治りにくい
・手足のしびれ・だるさ
・視力低下
空腹時血糖126mg/dL以上かつHbA1c 6.5%以上で糖尿病と診断されます。
日本では約1,000万人が糖尿病と推定されていますが、未診断・未治療の方も多数います。
血糖値の高い状態が続くことで細小な血管障害を引き起こします。
糖尿病3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)にならないように早めに治療介入していくことがとても大切です。
■ 脂質異常症のサイン
・自覚症状がほぼない(だからこそ危険)
・まぶたや腱(アキレス腱など)に黄色い脂肪の塊(黄色腫)が現れる
・健康診断でコレステロール値・中性脂肪の異常を指摘
脂質異常症は自覚症状がほとんどなく、健康診断でコレステロール値を確認することで、異常に気づくことが一般的です 。
LDLコレステロール(悪玉)140mg/dL以上、またはHDLコレステロール(善玉)40mg/dL未満、空腹時中性脂肪150 mg/dL以上(随時175 mg/dL以上)が診断基準です。
動脈硬化を促進し、放置すると心筋梗塞・脳梗塞の原因となります。
気になる症状がない場合でも、定期的に検査を受けることで、早期発見を心掛けましょう。
3. 生活習慣病が引き起こすリスク:放置するとどうなるか
生活習慣病を放置することで、血管にダメージが蓄積され動脈硬化が進行します。
その結果、以下のような重篤な合併症につながります。
| 合併症 | 主な原因となる疾患 | リスク |
|---|---|---|
| 心筋梗塞 | 高血圧・脂質異常症・糖尿病 | 突然死の主要原因 |
| 脳卒中(脳梗塞・脳出血) | 高血圧・糖尿病・脂質異常症 | 後遺症により自立度低下・要介護リスク大 |
| 慢性腎臓病(CKD) | 糖尿病・高血圧 | 透析の原因;第1位糖尿病、第2位高血圧 |
| 糖尿病網膜症 | 糖尿病 | 失明の原因;第2位糖尿病 |
| 糖尿病神経障害 | 糖尿病 | 四肢壊死のリスク大、切断となるケースも |
※ 参考:日本循環器学会、日本糖尿病学会ガイドライン
4. 早期受診・早期治療で健康な毎日を
生活習慣病は、早期に発見し適切に管理することで、重症化を防ぐことができることが多いです。
また、初期の段階であれば、生活習慣の見直しや軽度の治療で、症状や数値をコントロールできるケースも少なくありません。
初期段階でできること
- 食事療法:塩分・脂質・糖質の摂取量の見直し、バランスの良い食事
- 運動療法:1日30分の有酸素運動(ウォーキングなど)を週3-5日
- 生活習慣の改善:禁煙、節酒、十分な睡眠、ストレス管理
- 定期的な検査:血圧・血糖・コレステロールのモニタリング
一方、生活習慣病を放置すると、血管がダメージを受けることで動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気につながることもあります。
日常的に気になる症状があれば、「まだ大丈夫」「そのうち治る」と思わずに、早めに内科を受診しましょう。
受診の目安:こんな場合は早めに内科へ
- 健康診断で「要再検査」「要精密検査」と指摘された
- 上記の症状が気になる、または複数あてはまる
- 家族に生活習慣病の方がいる(遺伝的、体質的リスク)
- 40歳を超えて健診を受けていない
- 最近体重が急に増えた、または減った
5. 体調の変化や気になる症状はお早めにご相談ください
生活習慣病はいつ誰がかかってもおかしくない病気です。
自覚症状が少ないからこそ、定期的な検査と早期発見が重要です。
気になる症状がある場合は、ためらわず当院にご相談ください。
当院では、症状の軽減をめざすだけではなく、適切な検査を行い、かくれた疾患の早期発見や重症化の予防に努めます。
さらに専門的な検査や治療が必要な場合は、すみやかに連携する医療機関をご紹介します 。
当院の生活習慣病の予防と管理についてはこちらをご覧ください >